[RP3] ミストリナ : 「さて」
[RP3] ミストリナ : 「図書館に興味を惹かれていたようですが……」
[RP3] アリス・カータレット : 「私、セージだから本にちょっと興味があるってだけなんだけどね……」
[RP3] アリス・カータレット : 「この街の図書館はまだ行ったことが無かったから、気になって」
[RP3] ミストリナ : 「ご立派じゃないですか。セージとしての向上心!」
[RP3] アリス・カータレット : 「あはは……ありがとう!ミストリナはよかったの?私と一緒で」
[RP3] ミストリナ : 「んー……そうですね……」
[RP3] ミストリナ : 「実は、私どこへ行きたいというわけでもありませんでしたので……アリスに乗らせていただいた形です」
[RP3] ミストリナ : 「ふふ、助けてもらったというわけですね」
[RP3] アリス・カータレット : 「そっかあ……確かに役所とかライダーギルドは用事が無いと退屈になるかもしれないね」
[RP3] アリス・カータレット : 「この街の図書館は雑学書まで色々あるみたいだから、一緒に読んでみよ?」
[RP3] ミストリナ : 「ほむ……お勉強はそこまで好きではありませんが」
[RP3] ミストリナ : 「せっかく来たなら、ですわね!」
[RP3] アリス・カータレット : 「そうだね!……あ、屋台だ」
[RP3] アリス・カータレット : 図書館へと続く街角。図書館自体は街の表通りから少し離れた静かな土地にあるのだが、ここはまだ繁華街。
[RP3] アリス・カータレット : いくつかの屋台が客引きを行っていた。
[RP3] アリス・カータレット : 「私ちょっとお腹空いちゃったなあ……あのシャーベットでも買おうかな」
[RP3] ミストリナ : 「あら……」
[RP3] ミストリナ : 「ええ、戦いの後ですしね!ちょっとくらい食べたって構いはしないでしょう」
[RP3] アリス・カータレット : 「ミストリナもシャーベットでいい?一緒に買いにいこ!」
[RP3] ミストリナ : 「もちろん!私もお供いたします!」
[RP3]
アリス・カータレット :
……何人かが並ぶ繁盛したその屋台。
前の列のカップルが離れ、私達の番になった。
[RP3] アリス・カータレット : 「すいません!シャーベットを1つ……味は、レモンで」
[RP3] ミストリナ : 「はあ、アリスはレモンですか……」
[RP3] ミストリナ : 「では、私ストロベリーをお願いしますね」
[RP3]
アリス・カータレット :
店主に小銭を渡し、暫く待つとコーンの上に乗っかったシャーベットが提供される。
それは歩きながらでも食べられる一品で、図書館までの時間を潰すのに最適のものだった。
[RP3] アリス・カータレット : 「わあ……美味しそう!ありがとうございます!」
[RP3] ミストリナ : 「うふふ……アリスはいいお店に目を付けましたね」
[RP3] ミストリナ : 一口、先に口を付けながら言う。
[RP3] ミストリナ : 「お味も確かによろしいようです」
[RP3] アリス・カータレット : 「私も!いただきまーす……」
[RP3] アリス・カータレット : 一口口に入れると、レモンの爽やかな酸味が戦闘の後で疲れた身体に心地いい。
[RP3] アリス・カータレット : 「ふう……疲れが癒やされるみたいだよ~」
[RP3] ミストリナ : 「アリスも頑張っていましたものね、デュラハンとの戦いでは」
[RP3] アリス・カータレット : 「いやあ……私は魔法を抵抗されちゃったから」
[RP3] アリス・カータレット : 「ミストリナはすごかったよね!あの剣の技かっこよかったよ~!」
[RP3]
ミストリナ :
……言ったものの、抵抗されたのはそうなので
気まずげに頬をかく
[RP3] ミストリナ : 「はは……私もあまり剣が冴えませんでして。一歩のところ届きませんでした」
[RP3] アリス・カータレット : 「お互い精進しないとね~……」
[RP3] ミストリナ : 「そうですねえ、技量の不足を痛感いたします」
[RP3] アリス・カータレット : シャーベットを食べながら、先の戦闘の反省会……だろうか?2人で盛り上がる。
[RP3] アリス・カータレット : 「まさか、回復魔法を抵抗されると魔法自体が消滅するとは思わなかったよ~」
[RP3] アリス・カータレット : 「次からは気を付けないと……」
[RP3] ミストリナ : 「弱点なのだから、半分くらいは通るかと私も思ってましたわ~……」
[RP3] ミストリナ : 「私もプリーストとしての技能は習得していたのですが……」
[RP3] ミストリナ : 「おかげさまで、使いどころナシです」
[RP3] アリス・カータレット : 「そうだったんだ!じゃあ私達、プリースト仲間だね!」
[RP3] ミストリナ : 「ええ、お互い励みましょう!」
[RP3] ミストリナ : シャーベットをシャリシャリ食べつつ。
[RP3] ミストリナ : ちらっとアリスの方に目を向ける
[RP3] アリス・カータレット : 夢中でシャーベットを食べる。そろそろコーンも食べ始め、もう少しで完食といった所だ。
[RP3] ミストリナ : そこでちょいちょいと、その食べ勧める腕をつつく
[RP3] アリス・カータレット : 「ひゃっ……!」
[RP3] ミストリナ : 「ひゃ!」
[RP3]
ミストリナ :
「……あんまりビックリされると、こちらもビックリします」
取り落としそうになったシャーベットを慌てて持ち直す。
[RP3] アリス・カータレット : 「ご、ごめんね……?って、びっくりしたのはわたしだよ~!」
[RP3] アリス・カータレット : もお……!と言いながら、コーンを食べる。中に入っているシャーベットを落とさないように慎重にバランスを取る。
[RP3] ミストリナ : 「……むう」
[RP3] ミストリナ : 「先ほどから、そっちのシャーベットの方に夢中のようですわね?」
[RP3] アリス・カータレット : 「へ……?」
[RP3] アリス・カータレット : その一言で、ミストリナの方を振り向く。
[RP3] ミストリナ : 「だって、私が気を引いてもすぐに食べる方に専心してしまって」
[RP3] ミストリナ : 「こちらの方も少しは見てくれたって構わないじゃないですの~~~」
[RP3] アリス・カータレット : 「ご、ごめん……!そんなつもりじゃなくて~!」
[RP3] ミストリナ : どうかしら、と言わんばかりに耳がピクピクと動く
[RP3] アリス・カータレット : 「ああ、機嫌を直してよ~!」
[RP3] アリス・カータレット : 「しゅん……」
[RP3] ミストリナ : 「ふーん、ですの」
[RP3] ミストリナ : 「……でも、そうですね」
[RP3] ミストリナ : 「さっきからアリスがずっと夢中になってるシャーベット……」
[RP3] ミストリナ : 「私に分けてくれたら、許してもいいですわよ?」
[RP3] ミストリナ : ちらっ!ちらっ!
[RP3] アリス・カータレット : 「それなら、はいどうぞ!」
[RP3] アリス・カータレット : 「ごめんねミストリナ?一緒にいたのにアイスに夢中になっちゃって……」
[RP3] アリス・カータレット : 「私、ミストリナのこと大好きだよ!」
[RP3] ミストリナ : 「んんんんんん!」
[RP3] ミストリナ : 「……んん。ええ。はい……大丈夫ですの……」
[RP3] アリス・カータレット : ニコニコとシャーベットを差し出す。
[RP3] ミストリナ : (想像の10倍はストレートに来ましたわ~!)
[RP3] ミストリナ : やや萎縮した手つきで受け取る。
[RP3] ミストリナ : 浅くシャーベットを削って口に入れて、味わいもしないうちにアリスの手元に帰す。
[RP3] ミストリナ : 「……う、うん。おいしいですわね……レモンも」
[RP3] アリス・カータレット : 「もういいの?もっと食べてもいいんだよ?」
[RP3] ミストリナ : 「じゅ、十分です……」
[RP3] アリス・カータレット : 「そうなの?じゃあ……」
[RP3] アリス・カータレット : ぺろりと、ミストリナが削った部分を舐める。
[RP3] アリス・カータレット : 「ん~……やっぱり美味しい!」
[RP3] ミストリナ : 「あ、そこ……いえ、何でも」
[RP3] ミストリナ : つとめて、気にしないように自分の方のシャーベットを食べだす
[RP3] アリス・カータレット : 「ん~?どうかしたの、ミストリナ?」
[RP3] アリス・カータレット : きょとん、と首を傾げて彼女の方を向く。
[RP3] ミストリナ : 「な、なーんでーも!ございません!」
[RP3] ミストリナ : 顔を横にふいっと向ける
[RP3] アリス・カータレット : 「え~?気になるなあ……」
[RP3] アリス・カータレット : 「あ、じゃあ!」
[RP3] ミストリナ : 「むうっ、気にしてくれるのは嬉しいですが、……?」
[RP3] アリス・カータレット : 「教えてくれないなら、ミストリナのシャーベット1口貰っちゃおうかな~!」
[RP3] ミストリナ : 「へっ?」
[RP3] ミストリナ : 「んん……そうですね」
[RP3] ミストリナ : 先ほどの、自分がかじったシャーベットを食べるアリスの様子はやけに頭に残っている。
[RP3] ミストリナ : しかし、自分が貰った以上、ここで拒否するのもおかしな話と言うもので
[RP3] ミストリナ : 「……で、ではどうぞ」
[RP3] ミストリナ : 結局のところ、彼女にシャーベットを差し出すほかない
[RP3] アリス・カータレット : 「わあ……ありがとう!」
[RP3] ミストリナ : 「いえ、いえ」
[RP3] アリス・カータレット : 味を確かめるように、少しシャーベットを口に入れる。
[RP3] アリス・カータレット : 「ん~……ストロベリーも甘くて美味しい!」
[RP3] アリス・カータレット : シャーベットには、私の食べた跡が残る。
[RP3] アリス・カータレット : 「ありがと!とっても美味しかったよ~!」
[RP3] ミストリナ : 「そ、そうですか……」
[RP3] ミストリナ : 「あ、そうです。気に入ったなら残り全部差し上げても……構いませんよ?」
[RP3] アリス・カータレット : 「え!いいよ~悪いもの!ミストリナが買ったものだから、ミストリナが食べていいんだよ?」
[RP3] ミストリナ : もにょもにょと口を動かすが、それ以上返す言葉はない。
[RP3]
ミストリナ :
「……はい」
観念したように
[RP3] ミストリナ : 「ハッ」
[RP3] アリス・カータレット : 「……?どうかした?ミストリナ」
[RP3] ミストリナ : 「何か妙な気持ちになったような……気のせいですね!」
[RP3] アリス・カータレット : 「私も、何か変な感じが一瞬したんだよね……シンクロってやつかな?」
[RP3] ミストリナ : 「こわいですわね~……」
[RP3] ミストリナ : 話が逸れた隙に、ちょちょっと早歩き。
[RP3] ミストリナ : むろん、シャーベットは置いて。
[RP3] アリス・カータレット : それにひょこひょことついていく。
[RP3] アリス・カータレット : いつの間にか華やかな繁華街を抜け、静かな庭園や豪奢な屋敷が並ぶ閑静な区画へとやって来ていた。図書館はこの先にある。
[RP3] アリス・カータレット : 「……ねえ、ミストリナ」
[RP3] ミストリナ : 「なんですの?」
[RP3] アリス・カータレット : 「……私ね」
[RP3] アリス・カータレット : 「ミストリナと一緒にいるの楽しいよ」
[RP3] アリス・カータレット : 「他の人といるのも楽しいけど、ミストリナはなんだか特別っていうか……」
[RP3] アリス・カータレット : 「……えへへ」
[RP3] ミストリナ : 「あ、あらら……」
[RP3] アリス・カータレット : 静かなこの区域には、私達の声しか響かない。
[RP3] ミストリナ : 「……私も」
[RP3] ミストリナ : 「……私も、アリスといるのは……とても、好ましいです」
[RP3] アリス・カータレット : 「よかったぁ……」
[RP3] アリス・カータレット : ニッコリと笑う。
[RP3] ミストリナ : 「んん……好ましいという言い方も、お堅いでしょうか」
[RP3] ミストリナ : 「アリスの言葉で言うなら……大好きです、ええ」
[RP3] アリス・カータレット : 「……!」
[RP3] アリス・カータレット : 何故だろう、とても胸が高揚する。
[RP3] ミストリナ : 言うなり、顔を落とす。顔が赤いのは見せたくない……
[RP3] アリス・カータレット : 他の誰でもないミストリナの言葉だから……だろうか。
[RP3] アリス・カータレット : まだ自分の気持ちに整理はつかないが、この感覚は大事にしたい、とも本能で感じる。
[RP3] アリス・カータレット : 「……」
[RP3] アリス・カータレット : 「手、繋いでこ?」
[RP3] アリス・カータレット : 「その方が、近くで一緒にいられるでしょ?」
[RP3] ミストリナ : ぴくりと耳が動き、手がわちゃわちゃと動く。
[RP3] ミストリナ : 結局、アリスの方に手を伸ばす。
[RP3] ミストリナ : 「えと……はい、そうですね……」
[RP3] アリス・カータレット : 私の小さな手とミストリナの手が絡む。
[RP3] アリス・カータレット : ……そしてそのまま、無言で歩く。
[RP3] ミストリナ : 剣を握らないだけ華奢な手は、握っていて心地よかった。
[RP3] アリス・カータレット : 「…………」
[RP3] アリス・カータレット : ちらり、とミストリナの方を伏目がちに覗く。
[RP3]
ミストリナ :
「……?」
視線を感じて、そちらを向く
[RP3] アリス・カータレット : 彼女の小指と薬指の間に、自分の人差し指を入れようとする。
[RP3] アリス・カータレット : 遠慮がちなその行為だが、ある事をしたい……と無言で伝えていた。
[RP3] アリス・カータレット : (手……もっと深く繋げたら)
[RP3] ミストリナ : それを察して、するりと手の力を抜いた。
[RP3] ミストリナ : こちらからも、ゆっくり指を絡ませようと指を動かす。
[RP3] アリス・カータレット : 「ん……」
[RP3] ミストリナ : 「むう……」
[RP3] アリス・カータレット : その手はまるで恋人のように絡み合う。
[RP3]
ミストリナ :
友達同士だったとしても、おかしくはないけれど
でも、気恥ずかしいと思う
[RP3] ミストリナ : 決して口には出さない。
[RP3] ミストリナ : そして、沈黙も心地よくもあり、どこか気まずく
[RP3]
ミストリナ :
「……図書館、まだでしょうか」
などと、益体もない言葉で場をつなぐ
[RP3] アリス・カータレット : 「……結構遠いね」
[RP3] アリス・カータレット : その後に彼女にしか聞こえないぐらいの小声で。
[RP3] アリス・カータレット : 「でも、2人だけで歩くのって……いいな」
[RP3] アリス・カータレット : そう言った後、恥ずかしげに目を伏せる。
[RP3]
ミストリナ :
「……はい」
やはり、彼女にしか分からないくらい小さく頷く。
他の誰にも知られないやり取りは、心地いいものだった。
[RP3] ミストリナ : 「……少し寄り道してもいいんじゃないか、などと」
[RP3] ミストリナ : ちょこ、ちょこと手を引いて。少しでも長く歩けるように、大通りからそれた狭い道へ
[RP3] アリス・カータレット : それに身を任せる。
[RP3] アリス・カータレット : 手は握ったまま。もうシャーベットはとっくに食べ終わってしまっている。
[RP3]
ミストリナ :
「こちらの道、少し手狭なようなので……」
少し身を寄せる。腕と腕が触れ合うくらいまで。
[RP3] アリス・カータレット : 「あ……」
[RP3] アリス・カータレット : 彼女の腕が、私の腕にぴたりとくっつく。
[RP3] アリス・カータレット : その狭い空間ではミストリナを普段以上に意識せずにはいられなかった。
[RP3] ミストリナ : 微かに、彼女の甘い香りが鼻を掠めるような気がする。
[RP3] ミストリナ : (寄り道……こんな調子で耐えられるのでしょうか……)
[RP3] ミストリナ : やや高くなった体温を抱えて、妙な疑問が浮かぶ。
[RP3] アリス・カータレット : ……その腕に近づくように、彼女とくっつく。
[RP3] アリス・カータレット : それは、これからどこへ行っても良いという意思表示のつもりだった。
[RP3]
ミストリナ :
そっと手を引き、引き。
明らかに、図書館に行く道筋ではないとわかるところまで。
[RP3] ミストリナ : 少しだけ手の力を緩めたのは、ここで離してもいいと伝えるように。
[RP3] アリス・カータレット : その力加減が私に伝わる。
[RP3] アリス・カータレット : 私は、彼女の方をじっと見つめる。
[RP3] アリス・カータレット : ……暫くの後、ぎゅ~……と手を握る。
[RP3] ミストリナ : その視線の方は、向けなかったが。
[RP3] アリス・カータレット : 自身の熱を彼女に伝えるように。
[RP3] ミストリナ : 後は、無言で……ただ歩いていく。
[RP3] ミストリナ : そして、やや人気のない一角へ。
[RP3] アリス・カータレット : 無言でそれに寄り添い従う。
[RP3] ミストリナ : 「……あー!」
[RP3] ミストリナ : 「なんだか、少し疲れたやもしれません」
[RP3] アリス・カータレット : 「……私も」
[RP3] アリス・カータレット : 「どこか、休める所があったらいいなあ……」
[RP3] ミストリナ : 「……そこに」
[RP3] ミストリナ : 「ちょうど、宿があるようですが」
[RP3] ミストリナ : 「……休憩、しましょうか」
[RP3] アリス・カータレット : ……無言で彼女の腕に抱きつく。
[RP3] アリス・カータレット : それはつまり、「そういう」意思表示だった。
[RP3] ミストリナ : そして、連れたって……連れ込み宿へ足を踏み入れる。